円高?円安?あれれ?どうなったら買うんだっけ?
初めて投資をされると、「株価が下がっているのに評価額が増えている、どうして?」という疑問、よくあるようです。
また、それが為替の影響と分かっていても、何がどうなると円高で円安で、どっちで買ったらいいんだっけ?と混乱する為替苦手さんは意外に多いように感じます。
そこで、今回は、為替と株式投資について丁寧に説明していきたいと思います。
■120円より100円を円高って、どういうこと?
まず、1ドル100円と1ドル120円、どちらが円高でどちらが円安か…から始めましょう。
結論は「100円の時の方が120円よりも円高」といいます。数字が減っているのに高いという言葉が使われるので、ちょっと混乱します。今から、整理しますヨ。
1ドルというモノがあったとします。
通貨をモノとして想像しづらい方は、「今、アメリカでハンバーガーが1個、1ドルで売られている」と考えてください。
日本人がそのハンバーガー(1ドル)を買うために出さなければならない金額を考えます。
100円よりも120円を出さなければならない状況は、「このハンバーガー(ドル)、高いなぁ…」と感じます。「ドルが高いなぁ…」これが『ドル高(ドルが高い)』という状況で、円の立場から言い換えると『円安(円が安い)』ということになります。
だから、1ドルが100円よりも120円を円安と言うのです。
ここで、裏技を一つ。
国内では「円安」「円高」という言葉を使うので混乱しやすいため、「円安」と聞いたら、それと同じ意味の「ドル高!」と脳内変換してしまいましょう。
恐らくその方が、感覚的に正しく入ってくると思います。
■為替と米国株式投資について
さて、ここで、米国株投資について、同じように考えてみましょう。
フェイスブックやアマゾンの株は、米国の株式なので、米ドルで売買されています。
日本円を持つ私たち日本人は、米国の株を買うときは、「ドル」という通貨も一緒に買うことになります。
今、だいたい、フェイスブックは1株131ドル、アマゾンは831ドルです。
これらの株を買うときに、この株価に為替レートを掛け算した金額を払って買うことになります。
そうすると、フェイスブック1株を買うのに、131ドル×120円=15,720円を出すよりも、131ドル×100円=13,100円で買えた方がお得なわけです。
「×120円」より「×100円」の時の方がお得、つまり円安(=ドル高)より円高(=ドル安)で買った方がお得ですね。
モノにしろ、株にしろ、ドルにしろ、「安い時に買って、高くなったら売るとHappy!」というのは同じです。
ここで、冒頭の「株価が下がっているのに評価額が増えている、どうして?」にお答えするならば、株価が3%下がっても、為替(ドル)が5%上がれば儲かる可能性は高くなります。
株と一緒に買った「ドル」の値段が上がったからですね。
■One Tap BUYでは、どんなことが起こるのか?
前述した為替と株価の関係はどこの証券会社でも同じことですが、One Tap BUYは他社にはない「好きな金額で米国株が買える」という仕組みのため、見え方が少し違うので解説しておきますネ。
一般の証券会社は、「株数×株価×為替」で計算された金額を払って株を買います。
そこで、株価と為替レートによって必要な金額が算出されますが、One Tap BUYでは、自動計算で次のように株を買っていただいています。
【為替が120円で、131ドルの株を買うとき】
お客様の指定した金額 為替レート 株価 購入する株数
10,000円 ÷ 120円 ÷ 131ドル = 0.63614株
【為替が100円で、131ドルの株を買うとき】
お客様の指定した金額 為替レート 株価 購入する株数
10,000円 ÷ 100円 ÷ 131ドル = 0.76336株
つまり、円高(ドル安)の時の方が、たくさんの株数が買えることになります。
同じ10,000円を出すならたくさん買えた方が当然オトク・・ということで、やっぱり、円高の時に買った方が有利な投資になります。
この為替レート100円の時に買った株が為替レート120円になった時の評価額は・・・
今度は逆から計算しますヨ!株価は敢えて125ドルに値下がりしたとしましょう。
持っている株数 株価 為替レート 評価額
0.76336株 × 125ドル × 120円 = 11,450円
このように、株価が下がっても、それ以上に円安になっていれば、10,000円で買ったものが11,450円と評価益になります。
■そもそも、為替レートはどうして動く?
為替も株価と同じように、為替市場があり、多くの人が参加してレートが決まっています。
つまり、ドルを高い値段でも買う人が多ければドルが高い状況(ドル高=円安)に、円を高い値段でも買う人が多ければ円が高い状況(円高=ドル安)になるのです。
為替が動く理由は色々ありますが、一番大きいのが「金利」です。
同じお金を持つなら「利息」がたくさんもらえる方がいいですよね。金利が高い=利息をたくさんもらえることなので、基本的に、お金は金利の高いところへ動きます。
だから、トランプさんが大統領選挙に当選して、米国の金利がググっと急上昇したことから一気にドル高(=円安)になったのです。
「金利上昇 → 通貨高」は、ほぼ鉄板の動きではありますが、金利が上がる条件については様々な金融・経済、政策の状況があります。
先進国通貨(米ドル、日本円、ユーロ等)と新興国(ブラジルレアル、インドネシアルピア等)でも動く要因が違います。ここは、掘り下げると大変深いので、株式投資をしながら少しずつ耳に入ってくるニュースをひもときながらマスターしていくのがよいと思います。
■まとめ
円高になると、「日本の株」は値下がりします。その理由は、2つあります。
◎日本企業、特に大企業は輸出で利益を得ている会社が多いから
例えば、1ドル120円から100円の円高になると、 今まで1ドルで輸出すると120円の収入になったものが100円の収入になってしまいます。これで、企業の収益が圧迫されるということで日本の株は売られます。
日本の株式市場の取引は7割が外国人です。外国人も、日本株を買うときに一緒に日本円を買うので、やはり円が安い時に買いたいと思いますし、円高になると売るかまたは買うのを手控える動きになります。
そんなわけで、日本株は為替の動きに呆れるほど敏感で、円高の動きには大騒ぎ(笑)。
ある意味わかりやすいので、米国株インベスターズの皆さんは、そんな国内の騒ぎを尻目に、逆に米国株式投資を積極的に考えるのが得策なのではないでしょうか。
それでは、ゆっくり無理せず
Enjoy Investment Life!!!
金融商品取引業者 株式会社One Tap BUY(ワンタップバイ)
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