株はいつ売るの?
(今回も、お客様向けに配信したメールマガジンを、ちょっとだけ編集して「はてブ」でも転載します。)
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前回の「株はいつ買うの?」に続けて、
今回は、「株はいつ売るの?」
「今でしょ!」ではアリマセン。
「キミといつまでもスタイル」と「プレイボーイ&プレイガール・スタイル」があります。
(たった今、ネーミングしましたw)
まず、「キミといつまでもスタイル」は、
一度購入したら期限を決めずにずっと持っている投資方法です。
売る時期は2つ。
①お金が必要になった時
②その企業のビジネスに対して、買った時に持っていた期待感がなくなった時
まず、「①お金が必要になった時」について
そもそも株を買うためのお金は、特に使う目的のないお金でなければなりません。
しかし、投資の途中で、別の用途に回さねばならなくなった時ですね。
例えば、家を買うので頭金を用意したい…とか、どうしても海外旅行に行きたくなったとか。
お金が必要にならなければ、ず~~~っと持ち続けます。
その企業の成長を待ってお金の成長を見守り続ける方法です。
次に、「②その企業のビジネスに対して、買った時に持っていた期待感がなくなった時」 について
その企業に失望してしまっても、株を持ち続けなければならないわけではありません
株式を買うということはその企業への信頼の証しなので、その前提が崩れたら売ってしまった方がいいのです。
アナタがバッテンを付けたビジネスモデルでも株が上がることはあるかもしれませんが、下がった時の後悔は大きいものです。
どうですか?
「キミといつまでもいたい…」と将来を誓い、愛し合って結婚した夫婦。
別れる時は、結婚が続けられない特別な事情ができた時、相手を嫌いになった時。
それ以外は、期限を決めずに、ずっと一緒にいましょうね…
そんな投資スタイルです。
株を買って、何年も何十年も持ち、持っていることさえ忘れかけていた頃に、
ふと株価を見てみると、買った時の何倍にもなっていた・・・
なんて話を聞くことがあります。それは、この投資スタイルのなせる業です。
・・・・・・
次に、「プレイボーイ&プレイガール・スタイル」。
これは、最初にゴールを決めてしまう方法です。
例えば、「20%上がったら売る・10%下がったら売る」などです。
値下がりの範囲は自分のリスク許容度(我慢できるレベル)で決めましょう。
値上がりの方はそれに見合った幅で決めます。
ただ、「5%値上がり・10%値下がり」のように、期待利益よりも値下がり幅が大きいと、ちょっとさみしいですね。なので、上下同じぐらいか、上が少し大きいぐらいがバランス良いのではないかと思います。
これのポイントは、最初に決めた水準に来たら、確実にきっちり売ることです。
値上がりした銘柄を売ることを「キャピタルゲインの確保」「利益確定(利確・りかく)」などといいます。
値下がりして売ることは「ストップロス」「ロスカット」「損切り」などといいます。
ただ、言うは易しで、
実際にその水準に到達すると、けっこう未練が出ます。本当に。
「目標に達したけれど、まだ上がるんじゃないかな・・・」
「損切りラインに来たけど、ちょっと待てば上がってくるんじゃないかな・・・」
希望的観測がアタマいっぱいに広がって、売る気にならないものです。
でも、このスタイルを採ると決めた以上、実行しなければなりません。
なぜならば、この投資は、次の失敗を排除するためにあるからです。
■希望する利益があったのに、売るタイミングを逸してしまい、元本割れまで下がってしまった。
■リスクが許容できるところで売らなかったがために、それ以上に大きく損をしてしまった。
また、よくあるのが、「利益が乗った時は嬉しくてすぐ売れるけれども、損をした時は悔しくて売れない」心理。
これは最悪で、利益は限定された範囲なのに損失はものすごく大きいというリターンとリスクのバランスがとっても悪いことになります。
将来の相場の不確実性をできるだけ排除したい趣旨の投資方法なので、先が読めない以上、きっちり守りましょう。
どうですか?
目的を達成したらスッパリ、きれいに別れる!
そんな「プレイボーイ&プレイガールな投資スタイル」です。
さて、この2つの方法は、どちらか一方に決めてください。
銘柄を選ぶ姿勢も異なってきます。
「キミといつまでも…」ならば、企業理念やビジネスモデルをよく見て、「好きやわ~」と思える銘柄を。
「プレイボーイ&プレイガール」ならば、もう少し軽く選んでもいいかもしれません。
両方を併用するならば、管理をきっちり。
例えば、お金を半分ずつに分けて、別々の証券会社で管理するとか。
例えば、銘柄ごとに、どちらのスタイルで行くと決めるとか。
ただ、せっかく分けたのに途中でごちゃ混ぜにすると、単なる恣意的な投資になり、結局は「いつ売るの?」「・・・分からない…」という悩みに逆戻りしますから、そこは注意です。
どちらのスタイルでいくにせよ、最初に決めたことを貫徹するのが、上手な投資のコツです。
「プレイボーイ&プレイガール・スタイル」は思った以上に自分の心との闘いになる人が多いので、もし実行できないのであれば、「キミといつまでもスタイル」にした方が良いでしょう。
それでは、ゆっくり無理せず
Enjoy Investment Life!!!
(取締役 三好美佐子)
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関東財務局長(金商)第2883号
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